ニューエクスプレス+ドイツ語 | 外国語の筋肉的レビュー
ニューエクスプレス+ドイツ語
入門・初級者向け。
うまく使えば単語・文法・リスニング・発音・反応スピードをバランスよくトレーニングできます。
+(プラス)のない無印との違いは以下の通りです。
・10課ごとに10問の理解度確認テストが追加
・簡単なスピーチ・メッセージの表現を追加
・長文読解用の文章を追加
・音声アプリ対応
B5サイズで厚さも1cm以下。
個人的な好みですが、物理的なこのサイズ感もポイントです。
山羊山も最初の教材はこれを使いました。
取り扱い課目
- 発音と文字
- 挨拶の表現
- 疑問形
- 否定形
- 動詞人称変化
- 人称代名詞
- 動詞の位置
- 形容詞と副詞
- 疑問詞
- 名詞・形容詞の性
- Sein動詞
- 格変化
- 複数形
- 数字
- 定冠詞・不定冠詞
- 分離動詞
- 時刻の表現
- 助動詞
- 所有冠詞
- 否定冠詞
- 前置詞
- 過去形
- 現在完了形
- 過去分詞
- 再帰代名詞
- 再帰動詞
- 副文
- 従属接続詞
- 間接疑問文
- 命令形
- 形容詞の格語尾
- 比較級・最上級
- 序数と日付
- 不定詞
- 非人称文
- 受動態
- 関係詞
- 接続法
☆筋肉レーティング
※☆筋肉レーティングは拙著「外国語の筋肉」の基本筋肉に沿って評価しています。
単語筋★★★☆☆
日常会話形式の例文が豊富なので、使用される単語数も入門・初級教材としては充分。
語彙力アップもそれなりに期待できるでしょう。
文法筋★★★★☆
全20課という構成で、基本的な文法項目は押さえてあり入門・初級の文法書としては充分。
見開き2ページで、左ページがドイツ語、右ページが日本語とコンパクトにまとまったレイアウトで使い勝手がよい。
聞耳筋★★★★☆
ニューエクスプレスシリーズの音声は基本的にゆっくりで聞き取りやすい傾向にあるのですが、ドイツ語に限ってはあまり手加減がありません。
スピードだけなら中級レベル。
全くの初心者だと、聞き取れない部分が多くリスニングで難儀するかもしれません。
ただ逆に言うと、より実践で通じる聞き取りレベルに到達できるということなので、入門・初級レベルではないけれど、音声教材としては優秀という見方もできます。
発音筋★★★★☆
CDの音声がネイティブのナチュラルスピードに近いので、お手本にしてトレーニングすればかなりハイレベルな発音力が期待できます。
反射筋★★★☆☆
CDの音声がナチュラルスピードに近いので、ドイツ語を日本語に変換する反射受筋トレーニングは効果が期待できます。
ただし日本語訳の音声はないので、日本語からドイツ語を組み立てる反射発筋のトレーニングは期待できません。
山羊山ならこう使う
多くの人は見開き左ページのドイツ語を読み、それを日本語に訳して理解する学習方式をとるかと思います。
それは外国語の筋肉的に言うと「受」のトレーニングになります。
しかしながら、「受」より「発」を重視するのが山羊山流なので、右ページの日本語を見てドイツ語の組み立てを行うという学習法をオススメします。
詳しくは拙書「外国語の筋肉」に譲りますが、「発」方式でトレーニングした方がよりしっかりとした単語筋・文法筋が身につくからです。
2~3周繰り返して学習を行い、ドイツ語の組み立てがスムーズになってきたら「口が覚えるドイツ語」など中級レベルの教材にステップアップするのがよいでしょう。