スペイン語 pasar miedoは「恐怖を過ごす」なのか?


口が覚えるスペイン語 より

 

 


La semana pasada hubo dos terremotos bastante fuertes.
(先週かなり強い地震が2つあったよ)

Pasasteis miedo?
(怖かった?)


Pasasteisは動詞pasarの2人称複数・点過去形。
 

miedoは名詞で「恐怖」とか「恐れ」といった意味になります。

動詞pasarには「通過する」とか「過ぎる」とか「過ごす」といった意味があります。

直訳すると「恐怖を過ごす」みたいになって、何だかスッキリしなかったので少し調べてみました。



miedoが副詞なのかも?

miedoがpasasteisにかかる副詞だったら、意味的にはまあまあスッキリするんです。

pasasteis(君たちは時を過ごした)+ miedo(恐怖な感じで)

でもmiedoを辞書で調べても名詞しかありません。

そもそもmiedoが副詞だったらpasasteisだけで文が成立することになるので、今度は文構造的におかしくなってしまいますね。



miedoが過去分詞的な形容詞なのかも?

動詞の過去分詞が形容詞的に使われることがあります。

そして、僕が重宝しているコトバンクスペイン語辞書では、過去分詞の形で検索してもヒットしないことがあります。
(動詞の不定形で検索しないと出てこない)

今回もそのパターンなのかもと思ったのですが、miedoという過去分詞はありませんでした。

でも連続母音の「ie」とか見ると、「動詞が何らかの変化をしている系か?!」と反応してしまう人は僕だけではないはずです?


結局、「恐怖を過ごす」というのがスペイン語感覚なのでした

tener miedo
(恐怖を持つ→怖い)

といった言い方もするようなので、miedoは名詞で、間違った文というわけでもないようです。

あれこれ悩んでしまいましたが、結局「恐怖を過ごした」→「怖かった」というのがスペイン語の感覚なんですねえ。

日本人の僕にとって違和感のある言い回しですが、慣れていくことにしましょう。



スペイン語感覚つながりでちょっと余談ですが、スペイン語で日光浴のことを「tomar el sol(太陽を食べる)」と言います。

この感覚はすごく好きです。

日本語でもこの言い方をYoutube経由で流行らせてみようかしらなんて狙ってます。

ちょっと想像しただけで腹痛がしたのでやっぱやんないです。
 

判断の速さ大事!そんなわけで以上、違和感あるけどやっぱりこれがスペイン語感覚なのだ!でした。